2025/08/14
生コンスラッジを高額で廃棄処分しないための研究が進んでいます【ジョイスラッジ】と名付けられた改質スラッジ

捨てるのにダンプ1台10万円以上とか高騰が止まらない生コンスラッジですが捨てたらもったいないですよ。JOISでは生コンスラッジを特殊加工して結合材や練り水に代替する技術の研究・開発・実装を行っています
ジョイスラッジ(改質スラッジ)に回収砂を混ぜたら固まる?
本日は先日お客様がいらした時に行われた実験の続報となりますでっす
改質スラッジと回収砂を混ぜただけ
やったの忘れてましたが汗、セメントなど結合材を一切入れることなく改質スラッジと回収砂を混ぜてモルタルにしたものをモールドに詰めてはや10日の供試体
回収砂と改質スラッジのブレンド
つまり、固める成分(セメントとか高炉スラグ微粉末とか)が一切入っていないのに(見た目上は)ちゃんと固まりました 生コンスラッジからRC砂を製造! 改質スラッジ【ジョイスラッジ】の秘める無限の可能性はこれから徐々に詳らかになっていく
じゃあ、何N/mm2?
CLSMの強度確認する一軸圧縮試験機
りょうちん登場。ちなみに、りょうちんによればICCで製造を行っているCLSM(残渣式流動化処理土)の呼び強度は0.3N/mm2程度であり、実際には1.0N/mm2くらいは発現するらしい
さて、結果はいかに
なんとCLSMよりも発現してました
りょうちんによれば強度は通常のCLSMのそれ以上に発現していたことがわかりました。ちなみにトレーの上で叩きつけたら割れました。 流動化処理土を掘削した場合には残土処分可能であることなどを考え合わせるとスラッジとしてというよりもコンクリート塊と位置付けられるであろうことは容易に想像がつきます
スラッジ捨ててヒイヒイ言わされてるてめえらにとっては朗報だなっ
改質スラッジの探究はまだまだ続きます
りょうちんのその背中からは「改質スラッジの探究は俺が担う」という決意が滲み出ています
「コンクリートをもっと身近に」
廃棄処分してコストを押し付けられている企業の皆さんにきちんとお知らせしましょうっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。