2025/10/26
生コンスラッジの新しい可能性を探究する実験今回は試験練りミキサ(強制二軸)で行いました
生コンスラッジをアルカリ刺激材として再定義する取り組み(ジョイスラッジ)。実装のための設備や方法論について検討する実験が行われています。今回は生コン工場にはおよそ設置されてある試験練りミキサ(二軸ミキサ)で実施
スラッジ改質実験(二軸ミキサ)
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今回はICCの試験練りミキサを用いて改質実験が行われましたのでそちらのご紹介ですー。。
試験練りミキサーをスラッジ改質に応用実験
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スラッジ安定処理なら6%、普通のスラッジだとしても3%まで固形分率の混入が許されるというJIS規格に従い改質スラッジを生コンプラントに標準化するにあたってなるべく汎用的な設備を用いて改質スラッジの計量を行う前処理についての検討として日工岡本さんの提案「日本全国どこにでもある試験練りミキサーを改質設備として応用したらどうか。名付けて、【ちょい練りのジョルジオ】(※同社「ちょい割るのジョー」のオマージュ)というブランド名で売り出したらどうか。」さすが、次期社長を虎視眈々と狙っていると囁かれるエキスパートの提案は迫力が違う
二軸ミキサでスラッジ改質
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Mapecube Sldge RECOVERを固形分質量に対して0.5%投入
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撹拌
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撹拌。この後、どうなる?
強制二軸ミキサーでスラッジはドロドロに
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ドロッドロのドロ。前回のコンクリートバイブレーターではどうか?(生コンスラッジの改質はコンクリートバイブレーターとMapecube Sludge RECOVERだけでできるか?)に続いて強制二軸ミキサーの実験となったが効率という点では俄然強制二軸(試験練りミキサ)に軍配が上がった。たとえば、BPの二軸ミキサに生コンスラッジを投入・撹拌・排出を生コン車で受けて貯蔵するなんてのもアリかもしれない、いや、ないな
これまで全く検討されてこなかったアプローチを実装するためにはしこたま失敗しなきゃだなっ
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スラッジ改質の可能性探究は続く
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こちら、多少の塊が実装において問題となりそうだ。ある程度の容積を持つ容器に貯蔵し沈殿させてサンドポンプが塊で閉塞しないよう配慮が必要だろう
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すっごいフローです。あの、パサパサのスラッジがこうなります。そして、これを混和材、あるいは結合材として利用できるのがMapecube Sludge RECOVERを用いた改質スラッジ「ジョイスラッジ」。
「コンクリートをもっと身近に」
それにしても、毎日コンクリートのこと「伝える」日々は快適ですっ
オワッコーン‼︎
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作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。
