2025/08/02
副産物(スラッジ/RC40/高炉スラグ微粉末)だけで製造した環境負荷ゼロの生コンクリートできました

できました。副産物だけで製造する生コンクリートだから環境負荷ゼロってことですかね。 これで、きちんと18N/mm2が発現されたら世の中の非構造用コンクリートはこうした生コンにしなければ欺瞞に満ち溢れた社会になりますね
副産物だけで製造した生コンはちゃんと生コンです
本日は環境負荷ゼロをテーマとした生コンクリートの試験練りの様子をご紹介しまっす
バージン骨材と普通ポルトランドセメントを用いない
こちらはなんと普通ポルトランドセメントもバージン骨材も使わないばかりか改質スラッジ(ジョイスラッジ)の固形分を高炉スラグ微粉末量内割20%配合した「え?固まるの?」的な生コンクリートの試験練りの様子をご紹介します。だって、通常の高炉スラグ微粉末量の80%しか入ってないですし、如何に改質したとはいえ入れると強度を下げるで有名なスラッジ固形分を内割で20%も用いるんですよ!
骨材/結合材/混和材 全て副産物
はい、こちらはRC40。由来はコンクリート解体がら
真っ白いこちらは高炉スラグ微粉末は製鉄所で発生する捨てればゴミの副産物ですね
出ました、スラッジ。改質してあるとはいえ、こんなもん生コンに入れていいことなんて何もありませんよね普通
副産物だけで生コンできました
スランプビミョい(ほぼ絶乾状態のRC40だったため)けど、まあ、生コンになりました。そして、やっぱり白いですね。ちなみに、とある当社が参画しているプロジェクトでは同様の実験を行いましたがブランク(高炉スラグ微粉末100%)に比べて強度が上がる、という結果がもたらされています。
規格外のコンクリートの研究・開発・実装はコンクリートディレクターの皆さんの交流により広がりを見せています
副産物だけの規格外コンクリートも JOIS by CD協会
手前は普通ポルトランドセメントで製造した生コン
関連記事:(特定の企業や団体の色に染まらないみんなに愛されるノーブランドな再生生コン流通システム構築)に比べるとバッチリ白いですね
JOIS(Japan Out-Industrial Standard)
こうしたぶっ飛んだ規格外コンクリートについてはコンクリートディレクター協会(代表理事:船尾サンコン)が推進する交流JOISで日夜コンクリートディレクターらによって研究・開発・実装が進んでいます
「コンクリートをもっと身近に」
規格だ権威だなんてあぐらかいてたら世間から取り残されますねっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。