2025/06/26
残コン、スラッジ、回収(再生)骨材ぜんぶ副産物で製造する生コンでフェイズフリーな施設インフラ建設が始まります(月刊残コン Vol.95)

残コン、スラッジ、回収骨材と聞けばコンクリート従事者は眉を顰める「副産物だけ」で生コンを製造し、ブロックや粒状化再生骨材、容易に粒状化再生骨材に戻せる造粒ポーラスコンクリート、コンクリート舗装などフェイズフリー(災害備蓄を兼ねた)な施設インフラの建設プロジェクトが始まりました
SDGsほぼ全部載せな副産物(残コン)高度利用プロジェクトが始まりました
本日は正規のプロジェクトがいよいよ始まりましたのでそちらのご紹介となりますー。。
さっきまでJIS生コンだった残コンを即時調達
現在JOIS by CD協会では発生した残コンを即時にニーズとマッチングさせるアプリ開発をシステム開発会社 qnote と共同で開発中 ユーザーはさっきまでちゃんとした生コンを圧倒的な安さで手に入れることができ生コン工場は廃棄処分コストを免れることができる【残コンマッチングアプリ】
スラッジと回収(再生)骨材だけで生コン
JOISが手掛ける最先端のテクノロジーはスラッジと回収(再生)骨材(副産物)だけで生コンクリートの製造販売を可能としている。なお、本生コンクリートだけだと強度の懸念が拭えないため、前段マッチングアプリで調達した残コンを強度保全のための結合材供給源として位置付けブレンドすることにより(アウトレット)生コンクリートとして利用することを想定している 生コンスラッジと回収(粒状化再生)骨材だけで生コンクリートを製造してみました
フェイズフリー(災害備蓄)な施設インフラとして利用
あの土木業業界では知らぬものなし有名人マツさん(松永昭吾さん)から、副産物で製造する生コンクリートを「ブロック」「粒状化再生骨材」「造粒ポーラスコンクリート」(比較的簡単に骨材に戻せる)「コンクリート」として施設インフラに利用しておけば、発災時直ちに崖崩れや陥没したインフラ復旧の資材として有効利用ができる「フェイズフリー」という考え方を教わった 「土木の妖怪マツ(松永昭吾)さんと行く! CNツーリズム」地域産業副産物【残コン】が実現する豊穣な【フェイズフリー】社会
同時にカーボンニュートラル
そのフェイズフリーなあり方は同時にカーボンニュートラル。コンクリートに含まれる水酸化カルシウムは二酸化炭素と反応固定化することがわかっている。また、造粒ポーラスや粒状化再生砕石構造であればそれだけ表面積が広大となりCO2固定効率は向上する そのコンクリートやその原材料当たり前のことですが今もCO2と反応固定しています
当然サーキュラーエコノミー
そしてこれは当然いうまでもなくサーキュラーエコノミー(資源循環社会)の顕現であることは誰もが理解するところ 【残コン】で防災備蓄を兼ね備えた施設インフラ(CNSPや野外音楽堂)を建設する(JKA、qnote 他)
なお、こうしたプログラムはJOIS by CD協会の全面的バックアップにより推進されています
JOIS by CD協会がバックアップします
新しい時代の新しいコンクリート産業に求められるスキルや要件を備えたコンクリート実務家らの交流プラットフォームCD協会(コンクリートディレクター協会、代表理事船尾サンコン)のコンクリート新市場創造プログラムJOIS(Japan Out-Industrial Standard)は本プロジェクトを全面的にバックアップしています
JOIS(Japan Out-Industrial Standard)
「コンクリートをもっと身近に」
社会貢献できるようにするためにもガンガン発信していかなくちゃねっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。