2025/10/01
色合わせの草分けであり新たな市場を開いたニチエー吉田(吉田工法)は不滅。猿真似ではなく本物を志向すべき

フジコーム(元はセイエン商事)の吉田工法事業(打ち放しコンクリート色合わせ)は15年前生コンポータルとの協業に端を発する。ブランドをなきものにしてしまうのは勿体無いし取引先顧客も困るのではないか。そんな想いを胸に訪問したオワコンの宮本さんはものづくりや事業の大切なことを改めて思い知らされることになる
吉田工法の猿真似はゼッタイにできないししてはならない
吉田事業部からの撤退の発表があったフジコームさんをオワコンの宮本さんがお訪ねいたしましたー。。
吉田工法事業部訪問
13年の歴史に終止符を打った報に触れ、長年のご愛顧の御礼方々吉田工法事業部を訪ねた。目的はブランドをなきものにしてしまうのではなく、OEMなどなんらかの形で承継することができないかをご相談するため
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生コンだけやってたら頭バカになるぞ
生コンポータル、そしてオワコンの宮本さんの歴史は野村商店の橋本さんのこの一言から始まった。「生コンだけやってたら頭バカになるぞ」つまり、現状に甘んじることなくチャンスがあったら果敢に取り組め。残務整理にお忙しい中お時間を割いていただいた萩原所長からはなんと恩人橋本さんの意外な思い出話を伺うことになった。20年以上前、吉田工法の背中を追いかける形で始めた色合わせ事業。途中間部さんのセイエン商事移籍などがあり、そこからさらに13年経過し事業を守ってきた萩原さんからは「金儲けのためだけではない」事業に対する熱い想いを伺い、それはまさに橋本さんが僕を動機づけていた魂と軸を一つにしていた。
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ニチエー吉田のOEMはない
事業譲渡、あるいは商標の引き継ぎができないものかと軽率な想いを胸に訪問したが、現場で真摯に吉田工法に向き合ってきた萩原所長としてはそんな急ぎ働きは顧客や自分たちにとって誠実ではない、とご自身の想いを語っていただいた。 僕自身もその真摯な想いに触れて考えを改めることになった。 短期利益の追求、急ぎ働きは結果的に何も産まない。パートナーや仲間たちの信頼を失うことになる。吉田工法を閉じることになったのであればそれは現場で培われた人々の熱い想いを風化させることなく、ましてや吉田工法ではない見せかけの紛い物の補修としてブランドを汚すくらいなら、ここで潔く有終の美を飾る。その想いに僕も強く共感させていただきました
先人たちが培ってきたブランドの猿真似をするのではなく、先人たちの積み上げてきた功績をきちんと尊重し、その上で独自の発展を推進して参ります
先人たちの功績をたたえ独自の事業運営(色合わせ)
昨日(2025/09/30)が初対面となった萩原所長(右)は「どこぞの馬の骨」の僕に対してもとても真摯に誠実に向き合ってくださいました。猿真似のニチエー吉田工法ではなく、生コンポータルとしても20年超の歴史を数える、最初は猿真似だったかも知れないけれど、今や多くの顧客を数えるようになった色合わせ事業は萩原所長をはじめ先人たちの積み上げてきた功績に敬意を払いながら更なる研鑽を積み重ねて参ります
「コンクリートをもっと身近に」
ついつい効率化や短期利益を求めてしまったりするけど大切なことを忘れないで引き続き現場で努力して参りますっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。