「生コンとは」承認欲求

セメントと誤解されることが多い。
先日も息子とディズニーアニメ「ズートピア」を観に行った時、
ストーリーの中で生コンのことをセメントとする会話があった。
プロの方ならわかっていただけると思うが、
こうゆうことがあると結構悲しい。
自分が思い入れを持ってやっていることが世間で誤解されている事実。
ただ、これは仕方のないことで、
一般にしてみたら、セメントだろうが生コンだろうが同じことだからだ。
生コンとは、
・砂(5㎜以下)と砂利(5㎜から25㎜位の間くらいの大きさ)
・セメント(白または灰色の粉)
・水
・化学混和剤(界面活性剤のようなもの)
を混ぜ合わせてどろどろの流体物を作り上げる。
つまり、セメントは生コンの主要材料だ。
ドロドロした流体物はミキサー車、
ぐりぐり回る筒みたいなものを背中に乗せる車で、
建設現場にまで運ばれ、
型枠と呼ばれる木の板でできた箱の中に「だぁー」っと流し込まれる(打設と呼ぶ)
数日たつとコンクリートの出来上がり。
生コンは主に、
・構造物(柱や梁)
・基礎(住宅や橋などの基礎)
に用いられているが、
型枠に流し込まれた瞬間から基本日の目を浴びることがない。
構造物の場合は仕上げの向こう側に、基礎は土中に、
打ちっぱなしコンクリートや土木構造物を除いて、
僕たちが作る生コンは一般の目に触れることはないのだ。
あまつさえ、「コンクリートから人へ」などと負の部分ばかりがクローズアップされ、
「結果セメントだか生コンだかわかんない状態」
になってしまう。
承認欲求という言葉通り、
プロも一般も自分がやっていることが認められることはうれしい。
生コンがセメントと勘違いされているのが現状だったら、
僕はまず生コンがきちんと理解される世の中をイメージして、
自ら一歩を踏み出そうと思う。
生コンという分野がきちんと認識されて、
作っている僕たちに対する理解も深まり、
互いに尊敬しあえる社会がきたら超うれしいではないか!!
生コン
があまりにも理解されていないので、
とりあえず「生コンとは」というブログを書くことによって、
きちんと理解されるように努めていく。
宮本充也