「生コン検索」GNNナビ

全国には3400工場生コン屋がある。
滑り台みたいなのが箱からはみ出しているあれだ。
職業柄僕は以前全国に3500工場あるのなら、
全部回ってやろうじゃないか。
そう思っていたものの、途中からけっこう難しいことに気づき、
それならやる気のある生コン工場上位5~10%だけでも、と考え直し、
気づいたらGNN元気な生コンネットワークという便利なアライアンスができていた。
現在工場数では100工場を超えたGNN元気な生コンネットワーク。
ほぼ日本地図全土に分布し、
地域ごとのやる気と活気のある生コン工場だけが集まった。
一般に、生コン業というと、イメージわかない。
親戚や友達に生コン屋に勤めている人がいれば別だが、
どんな業態なのか、あまりにも接点がないため、わからないのが実態だろう。
そんな顔も見えない法人に、
・大切な我が家の基礎
・ドライブで走る橋の柱
・会社が入っているビル
の主要資材生コンクリートを任せている。
生コン業の大きな特徴が、
・地場産業(JIS規格では1時間半以内に荷卸し出来るところまでしか運んじゃダメとされている)
ということが挙げられる。
・僕の住んでいる町は埼玉県ですが、北海道の○○生コンさんがすごいらしいので買いたい
ということができない。
更に、協同販売が敷かれているため、ユーザが買いたい工場を選ぶことができない。
レストランにたとえると、
「オレンジジュースください」
「今日はコーラで我慢してください」
となる。
行きたいラーメン屋の行列に並ぶことにたとえるならば、
「念願かなって東京の○○家にこれた!」
「お客さん、こちら行列長すぎるので、うちの店行列ないからうちで食べてください」
となる。
しかし、半製品(どろどろの状態でまだできあがっていない)という特徴やらなにやらで仕方ない面も事実。
ただ、だからといって顧客満足度無視でいいわけがない。
その第1歩が、情報開示だと思っている。
だって、顔の見えない生コン屋の生コンで家創りたくないでしょ?
GNNナビはGNNに登録されている生コン工場の工場概要がデータベース化されている。
http://genki-namakon.net/
・専門技術者(ゼネコン技術研究所やら大学研究機関)
から、
・一般消費者
に至るまで、
ありとあらゆる人たちが知りたい情報を共有できればいいと思っている。
いわゆるどんな産業にもありがちだが、
こうした取り組みに関しては必ず反対意見というものが付きまとう。
僕は反対意見にも真理があると思っている。
でなければ独善的になってしまうからだ。
正→反→合
というプロセスがもっとも価値あるものを創りだすと思っている。
・誰しもが遠い存在と感じている生コン業という円
と、
・一般消費者の生コンにかかわるニーズ
は、
今のところほとんど重なることがないが、
この重なる部分が広がることこそが、
今の時代唯一の「市場の拡大」のチャンスだと僕は思っている。
宮本充也