長岡生コンクリート
生コンブログ
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「良い色々」

良いラーメン
そんな言葉はない。

良い、という概念は、
実はすごい抽象的。
それと同じように、
良い生コン、という言葉もない。

生コンクリートに関わる人の種類は多種に及びます
生コンは天然資源
山からとれた資源を利用して、
セメントや砂・砂利・砕石にする会社
それらを混ぜて生コンクリートを作る会社
そこに、化学混和剤と呼ばれる工業薬品を提供する会社
できた生コンをぐるぐる回る車でお届けする会社
現場に到着した生コンをポンプ圧送といって、実際の施工する箇所まで届ける会社

挙げればきりがありません
そして、それぞれの人たちごとに、
「良い生コン」の定義が違う
それぞれの認識がまったく違う
そんな人たちの手によって、
生コンクリートは整形され、
構造物となる。

これって、結構危うい。

さて、「僕たちにとっての良い生コン」
それは、地元で常に買ってくださる、
大手ではない、地元密着の企業
または小規模事業者の方々が幸せになる
そんな生コン

僕たちの大切なお客様、
田中土建さん

IMG_tanaka.jpg
今日現場にお邪魔して見学とご挨拶をさせていただきました
田中社長にとっての、良い生コン。
「時間通りにくる」
「ならしやすい」
「水引きが早いので午後から工事できる生コン」
僕たちのお客様は、
遠くのとんでもない技術を持った高い技術力の会社ではなく、
地元で郷土のことを真剣に想い、
日々暮らしている田中土建さんみたいな会社

ぶれちゃいけないのは、
こうしたお客様の幸せを最大化する姿勢だと思っています。
生コンは所詮地場産業
地産地消を考えなくてはならないし、
何をしていても、地元に還元しなくてはなりません。
37年、大学を通じて一度も地元を離れたことがない
これからも、地元のお客様のことを、
とことん大切にしたいと思っています

宮本充也

「縦と横の違い」

何かをお客様に売る経験をしたことがある
そんな人なら共感してもらえると思います
僕も基本的にそのスタンスで仕事をしているので強く思うのですが、

売る相手には全部見せられない

別に、悪いことしてるわけではないんですが・・
なにからなにまで見せられない
これが、本音だと思ってます
例えば、原価
そこはやっぱ見せないほうがいいと思うんですよぉ
全裸で道歩くようなもんですからね
見たくないものもあるでしょう。ね?
なんてのが、供給者の理論となります

ただ、原則的に言えば
ありのままを認識しなければいいものはできない
だと思います

それは、確かですが、
「ウチの原価は7000円なんですが、15000円で買ってください」
と言われても、違和感だらけ

これは、縦の脈だから、僕はそう思っています
日本の産業構造は国が頂点にあって、予算がつけられたら仕事が降りてくる、という縦型
特に生コンの場合は地域に縛られる
だから、買う人と売る人の関係性は縦固定型
そこに、全部見せられる、は生まれづらい
つまりいいものづくりの要件が満たされていない
そして、少しずつ、人口減少とともに萎んでいく

GNNやYDN、その他中小企業の業者間連携
これは、縦の脈に縛られない
だから、全部オープンにお互い見せ合って、
そのいいものづくりの前提となる要件を満たした上で
協力していいものを作り上げる→共創
これを裏付けるのは、情報インフラ

ありえないほど早いスピードで日夜付加価値が想像されるようになりました
この時代に生まれて、本当に良かった
そんな風に思うことがここ最近とても多いです

宮本充也

「ひび割れません」MAPEI 2016.03.07

ひび割れはいいイメージがない
関係性にヒビが入らないように気をつけているように、
コンクリートにとってもひび割れは問題となります。

新品で買ってきたパソコンの画面がひび割れだらけだったらどうだろう
「性能には全く問題とありません」
と言われても、なっとくいかないだろう。
見た目も性能の内だ!
と僕だったらキレまくる。

ただし、コンクリートの世界では一般的に、
「ひび割れは仕方ないもの」
と、考えられている。
かくいう僕だって、そう思ってっきた。

僕の言い分はこうだ。
コンクリートは化学的にはガラスの仲間。
ガラスより過酷な条件に置かれたコンクリートは、
ひび割れないわけがない。
皆さんも街中のコンクリートを詳細に見つめてみてほしい。
ひび割れのないコンクリートは、ありません。

だからって、
「性能には問題ありません」
で済ませていいのか、
とはまた違った問題である。
一応、僕たちコンクリートの専門家は謝ったほうがいい。
ひび割れることは事実である。
「コンクリート業界を代表してお詫び申し上げます。この通り」
と、頭を下げるべきである。

コンクリートは絶対にひび割れるものである。
そのパラダイムを今回のMAPEI訪問で見事に覆してもらえた。
いやぁ、毎度毎度楽しいです。
イタリアまで往復40時間かけて、
滞在時間1日できても、
超楽しい。
ありがとうMAPEI

MAPEIというのは、僕たち生コン業界ではよく知られたイタリアミラノのメーカー。
世界中に60以上の関連企業を有し、
売上規模3000億円のケミカルメーカー。
当社長岡生コンは6年前からこちらとお取り引きをしている。
これまでも、数多くの驚きを共にしてきたが、今回はたまげた。

「ひび割れません」

これまでは、「口が裂けても」いえませんでした。
こんなこといったら、お客様をとんでもなく悲しませることになる。
でも、これからは言えます。
「ひび割れません」
イタリア語でなんていうんだろう。

とりあえず、日本語でこれからいうことにします。
「ひび割れません」
言ってみたかったんです。
今度コンクリートの専門家見つけたら聞いてみてください。
ひび割れないコンクリートください、って。
「やれやれ、これだから素人は・・・」
っていう顔されたら、このブログぶつけてみてください。
実に面白い時代に生まれたものです。

宮本充也

「長い日曜日」日本の生コンの夜明け

日本とイタリアの時差は9時間
日本からイタリアに行くときは9時間得します
当たり前のことですが、帰りには9時間損する

日本を夜中の0時30分に出発して、
20時間を超えるフライトを経ても、
イタリアまだ、昼の1時
実に時間を持て余しました。
だから、普段できないことをして、
たくさんインプットできました。

今、日本の生コン業界でにわかに注目されていること、
生コン工事の動態管理
国交相がアイコンストラクションとして、
生コン工事の全体最適化を目標として掲げています。

生コンはどうしても特有になってしまいます。
生コンクリートは、半製品
これが、大きな特徴。
自動車でたとえると、
部品になる手前の状態
となります。

自動車であれば、部品ひとつひとつは、
きちんと管理された供給会社から、
組み立て工場に届く。
生コンも、もちろんそうなんですが。。

実に複雑

建設会社(現場)をトヨタや日産の工場に例えると、
主要部品(例えば鉄とかでできたもの)が、組み立て工場に、
「2000度の溶けた状態で届く感じ」
伝わってるでしょうか?

専門的に言うと、
生コン工事は変数だらけ
しかも、その生コンの原料はほとんど天然物で、
気候や交通事情やらに影響を受ける。

実に難しい代物。

今、この難しい代物を、
完全一元管理するプロジェクトが進んでいます。
生コンが製造されてから、
型枠に収まり完全に固まるまでの、
すべての履歴管理を可能とする。
前人未到の試みです。

他の産業なら簡単かもしれませんが、
生コン業界ではなかなか難しいことは、
これでご理解いただけると思います。

オープンイノベーション

業種や地域を問わず、
GNN元気な生コンネットワーク主導で、
チャレンジします。
6月10日長野で、まずはかたちにする。
時代は凄まじい勢いで進んでいます。
やってくる新しい価値を、恐れるのではなく、
むしろ新しいことに率先して取り組んでいたいと思います。

宮本充也

「イタリア出張」

何度目か分かりませんが、イタリア出張です
6年前に突然現れたイタリア人のおかげでがらりと景色が変わる
別の国言葉をしゃべるなんて想像もしてなかったけれど
生コンクリートという共通言語があることを知りました

生コンクリートは水の次に流通する材料
それを教えてくれたのはジョルジオ・フェラーリ博士(Mapei)
博士が生コンクリートのことを語っているときは、
目がキラキラしていてとても楽しそう
僕もそんな生き方をしたいなと思いました

同じ日本語しゃべるけど、
何言ってるかわからないやつ、いっぱいいます
逆に言葉の大半がたどたどしくボディランゲージだとしても
尊敬すべき人がいます
結局どこへ向かって、その道を信じて歩いているか
そこが重要なんだと思う。
僕の周りには、生コンクリートを通した可能性に夢中な人ばかり
それぞれの世界で面白おかしく仕事している、
そんな人ばかりです。

今回の旅もあっという間に終わってしまうけど、
1度の人生、同じ道を歩いていてたまたま出会った同志。
これまでの道を振り返ってみると、正しい道だったことがわかるし、
一緒に歩いている人たちの顔ぶれをみれば、この先も間違っていないと確信できます。

何度目かのイタリア出張かわからないけれど、
大切な同志と過ごしていることそのものが目的となります。
成果などは後から付いてきます。
目の前にいる人と最高の時間を過ごすために、
強行軍の出張を楽しんでこようと思います。

宮本充也

長岡生コンクリート
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